■南部鉄瓶の特徴 繊細な鋳肌と重厚な味わいのある着色が特徴の南部鉄器は17世紀中頃、南部藩主が京都から盛岡に釜師を招き、茶の湯釜をつくらせたのが始まりです。 以来、良質な原材料に恵まれた事や、藩が保護育成に努め各地に鋳物氏、釜師を召抱えたことで発展を続け、その製品も現在では茶釜から日用品に至るまで幅広く、国内はもとより世界中の人に愛され続けております。 南部鉄瓶は伝統に培われた確かな技術をもとに丹念に製造されております。 内面は伝統技法の釜焼仕上げにより形成された酸化皮膜によるサビ止めをし、沸かしたお湯には身体に吸収されやすい二価鉄を多く含んだ鉄分が溶出します。 また、水道水に含まれる塩素を除去する働きもあり、よりまろやかでおいしくなります。 ※釜焼仕上げ・・・約900℃の炭火で焼く事により、表面にサビ止めの四三酸化鉄の皮膜を形成させる伝統技法。皮膜に色ムラが生じていることがありますが、使用上問題はありません。 |