
「104blackbullet」は、「102primitivo」「103progressivo」のエボリューションモデル。16インチのコンパクトさを活かしたまま、より高い身長のライダーに対応すべくフレームを6cm延長。しかも、ただ延長するのではなく、折り畳んだときに前後車軸が一致しよりコンパクトに折り畳めるように、前後フレームを3cm+3cm、合計6cm延長しています。さらにはフロントチェーンホイールの歯数をベースモデルの48T から52Tへアップ。これにより、クランク一回転あたりの走行距離が1.083倍になり、同じスピードで足を回転させた場合、より高速で走行することができるようになりました。明確な目的を持ち、自転車の構造を知ったDOPPELGANGERだからこそ実現し得たモディファイです。カラーリングはブラックをベースにコントラストカラーのオレンジを配置。ブラック仕上げのハンドルバーやシートポストは当然のこと、クイックリリースレバーやハブ、リム、スポーク、さらにはボルトやナットまでも可能な限りブラックアウト。だからこそ、コントラストカラーのオレンジが引き立つのです。そして、コントラストカラーのオレンジは、グリップ、タイヤ、ブレーキキャリパーに採用され、ブラックとオレンジをお互いに引立てています。なお、グリップとサドルは「104blackbullet」のために特別に成形された専用品。このようなこだわりこそが、見るものを惹きつけてやまないのです。

自転車である以上、必ず使用しなくてはならない部品が存在します。それはハンドルバーであったり、クランクであったり、変速機であったり、ブレーキであったり。自転車は、様々な部品の集合体なのです。それらの部品を一つの自転車として組立てたとき、つまり異なる素材や構造を持つ部品をひとつの自転車にしたときに、どれだけ統一感を出せるのか。私たちはそこに力を注ぎました。今まで、自転車といえば「どのメーカーのどのコンポーネント(変速機など)を使用している」「何段変速である」といった、数字やカタログ上のスペックが大きな「売り物」でした。しかし、私たちは考えます。それらのスペックは本当に必要なのか。単に他の自転車より数字の上で優位に立ち、販売を有利にするが為に追求されただけの、ユーザーを無視したスペックではないのか。そうしたアンチテーゼの上に生まれたのが「DOPPELGANGER 104blackbullet」です。自転車である以上、必要な備品があることは既に述べました。コンポーネント(部品)が自転車を決定するのではなく、自転車が部品を決定するのである。そう考え、私たちは部品を自転車にフィットするようデザインしています。それらは車体のコンセプトに合わせて塗装されたパーツ群や、加工されたパーツ群を指します。自転車に必要な部品と、その効果。それらを自転車に組み込んだ時のバランス。それらを知り抜いたDOPPELGANGERだからこそ実現したデザインなのです。そして、数字や図面の上だけでデザインを行うのではなく、フレームを延長する長さ、ギア比、サドルとクランクの位置関係、ハンドルの高さなど、「実際に乗ったときにしかわからない」時候については、様々な体格のライダーによるテストを経て、慎重に決定されています。

多くの自転車がそうであるように「フレームにだけ」アルミを採用し、販売を有利にするがために「アルミフレーム採用」を謳うのではなく、 104blackbulletでは軽量化はもちろん、自転車としての基本性能を追求するためにフレームに加えシートポストやハンドルステム、その他ショートパーツに及ぶまでアルミ製部品を採用しています。これらの軽量パーツは慣性重量の低減によるハンドルを切ったときの操作感、低重心化による高い安定感を実現し、乗り心地に大きく影響します。もちろん高価な部品ですが、ドッペルギャンガーが「必要だと感じたからこそ」投入したパーツ群なのです。その結果、頑丈な折りたたみ機構や6段変速を装備しながらも重量は驚異的な11.7kg(約)を実現。「軽さ」のメリットは様々な面において発揮され、突き上げの少ない快適な乗り心地、軽いこぎ出し、軽快なコーナリング、また長時間のライディングでも疲れにくい等、軽量化によるメリットは図りしれません。 スタイリッシュに収納できるシートポスト取り付け式ワイヤーロック、2種類の点滅や常時点灯など多彩な機能を備えるフロントライトが標準にて付属します。(オプションにてマッドガードの装着が可能です)

ドッペルギャンガーのプロデュースする自転車は「1フレーム・1カラー」です(一部、最大でも2種類のカラーで展開)。商業的には、フレームのカラーを増やし、多色展開する方が有利です。しかし、あえてドッペルギャンガーはそれをしません。なぜか?ドッペルギャンガーは、色とフレームはあわせてデザインされるべきだと思っているからです。まず先にその自転車のコンセプトを決め、そのコンセプトに合ったフレームをデザインし、コンセプトに合ったカラーを採用します。そして、このフレームとカラーを最大限引き立てることができるパーツ、そしてパーツのカラーを選びます。そのようにしてひとつのコンセプトのもとに造られた自転車である限り、いたずらにフレームカラーを増やすべきではないと考えています。クイックリリースレバーやブレーキキャリパー、ハブの色に至るまでこだわり抜いた、「パーツの色まで」デザインされた自転車の登場です。104blackbulletは、隣にどんな自転車が並ぼうともひるむことのない、その圧倒的な存在感や、その軽量コンパクトさを活かして行動半径を拡げることのできる、多彩な魅力を持ったフォールディングバイクなのです。

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